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葛飾区亀有からデビュー!異色の姉妹ユニット「シャリオ」とは?

東京都葛飾区亀有。40年間の連載を終えた人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(集英社)で有名なこの土地で生まれ、育ち、そして現在活躍中の歌手がいる。

姉妹ユニット「シャリオ」である。

2016年のデビューから今日まで各地のイベントで歌を歌い、時にイベントの司会もこなす幅広く活動中の彼女たちだが、もともとは歌手になるつもりはなかったのだという。

実は、姉のMieさんは現地で80余年ほど愛されるお寿司屋「なかや」(東京都葛飾区亀有2-61-4)を経営する女将さん。

妹のRieさんは華道・草月流師範としてそのお店のお花を活けながらMieさんとともにお店を切り盛りされている。

そんな彼女たちがなぜプロ歌手デビューしたのか。

Mieさんは言う。「早くに主人を亡くしまして、義父義母、そして子供たちを支えながらお寿司屋を切り盛りしてきて。睡眠時間なんて毎日3時間くらいでした。もうがむしゃらでしたよ(苦笑)。でも、子育てがひと段落した時に、ふと、仕事以外の趣味を持ってみようかな?と思ったんです。そうは言っても、私は仕事しかしてこなかったから(笑)仕事以外で何をやっていいか思いつかなくて(笑)で、色々考えて…ゴルフなど道具を使うものではない『歌』を始めてみようと決めて、教室に通うことにしたんです」

左:Rieさん 右:Mieさん

左:Rieさん 右:Mieさん



その教室の発表会で歌ったことがきっかけとなり、歌手デビューの話がきた。

何がどうしてそうなったのか分からずに戸惑うMieさんの姿を見て、息子さんたちが動いた。

「今まで店と家(子育て)をしてくれてありがとう。もう自分のために人生を送ってほしい。自由にやってほしい」
「やってみなよ!」

子供たちのその声がMieさんの背中を押した。

そして「デビュー曲のカップリング曲を一緒に歌おう、と妹を誘いました」ということで、ここで妹のRieさんの参加が決まった。

誘われていきなり歌手デビューすることになった妹のRieさんもさぞかし驚いたことだろう。

Mieさん「記念になるかな、と思ったのと、なにより姉妹で歌いたかったんです(笑)」

Rieさん「本当に吃驚しましたよ!昔すこし音楽を学んでいたとはいえ、ずーーっと離れていましたので。でも記念に、ということでしたので(笑)」

そんな2人は、2016年5月に「薔薇の鎖」「悲しみに背を向けて」でデビューを果たした。

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ユニット名「シャリオ」は、お店の常連さんからのアドバイスで決めたという。お寿司屋ということで「シャリ」を連想するネーミングである。

デビューするにあたり、意識したことがあるという。それは、「ご当地」にこだわらないこと、だ。最近は大阪など関西からの依頼も増えてきたという。

地元でお店を経営していることと歌は別。
「自分たちが生まれ育った地域を一番大切にしながら、要望があれば他の地域でも喜んで歌わせていただきます」と語るお二人の姿は、昨今のご当地アイドルの姿とは一線を画している。

Mieさん「デビュー曲を聞いたら、これが本当に素敵な曲だったんです。だから、私、この歌を広めたいんです」
そう語る彼女は本当に華やかだ。

実はMieさんは10代当時、スクールメイツに一時期在籍していた実績がある。ただ、当時は本気でプロになる気はなく、受験を優先してスクールメイツと離れたのだという。

Mieさん

Mieさん



だが、今回のデビューにあたり、曲の振り付けをMieさん自身で考えるにあたり、当時の体験が活きたという。何事もやっておくとよいものである。

そして妹のRieさんも、もともとエレクトーンなど音楽を学んでいたため、音楽に触れていた。だからこそ姉の唐突な誘いに対応できたのだ。子供の頃にピアノやエレクトーンを習って、大人になったころには習っていたことを忘れる人は多い。

Rieさん「私も、20歳くらいまでしか習っていなかったから、すっかり忘れていたんですよ(笑)でも、いつどこで経験が役に立つかはわからないですね。今、こうやって役にたっているのですから」。

Rieさん

Rieさん



お二人を見ていたら、いつ何が役に立つかわからないのだから、何ごともやっておいて無駄はないのだとしみじみ感じた。

そんなお二人に今後について聞いた。

Mieさん「挑戦をする気持ちを失いたくないですね」

今は足が動くうちは全国各地で歌を歌いたい、広めたい、という。

「子育てが終わった後の今、客観的に見たら人生の後半戦に入っていると思います。ですが、その中でも私たちみたいに『こうやってできることがあるんだよ』という姿勢を、特に同じような女性の皆さまにお伝えしたいな、と思うようになりました。確かに体力の限界はあります。でも、だからこそ楽しんで動けるかぎり動きたい。子供の応援があってできることなので、家族に本当に感謝しています」

Rieさん「まさか姉と一緒に何かをできる日がくるなんて、若い時は思いませんでした。今の年だからこそ、家族がいるからこそ、このタイミングで、姉妹でできるのだと思います。これからも続けたいですね」

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そんなMieさんのプロフィールを拝見したら「尊敬する人」としてご両親と郷ひろみさんをあげていた。

よく見たら「感動したこと」の欄にも郷ひろみさんのディナーショー、「好きな歌手」も郷ひろみさん。Mieさんに突っ込んでみたら「もう、本当にファンなんです!目指すイメージ像も郷ひろみさんのステージなんです(笑顔)」と、顔がほころんだ。

そしてそんなMieさんのお店で取材して気が付いた。

すべての空間に綺麗な華が飾られている。すべてRieさんの手によるものだ。

このお店はテレビや雑誌によく取り上げられるほどの有名なお寿司屋さんだが、なによりお二人の気持ちがこもったお店なのだと感じる、そんな素敵な空間だった。

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その暖かい気持ちのお二人が歌う歌を、生でもっと聞きたいと思った。

これからの活躍が楽しみである。


動画はこちら

『薔薇の鎖/シャリオ』





『悲しみに背を向けて/シャリオ』








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ライタープロフィール

山崎 敬子
玉川大学芸術学部で民俗芸能の講師
民俗芸能しいては日本文化の活性を目指し中心市街地活性化事業に取り組んでいる。
元広告業界専門新聞編集長であったことから日本ペンクラブに所属。
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