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「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」六本木森美術館で宇宙を感じる神秘的な時間

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現在、六本木の森美術館では「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」が開催中です。
会期は長めで来年の1月9日までとなっています。

いつも、感度の高い美術展をやっているので、森美術館が好きな人も多いと思いますが、私もかなりの森美術館好きの1人です。

今回は宇宙に関する資料や、アート作品など約200点を展示しておりボリューム満点で見ごたえも十分なのではないでしょうか。

見どころは4セクションに分かれており、どのセクションも興味深い内容となっています。

見逃せない作品だらけ!取材する前から森美術館のホームページを観ては「早く取材日来ないかな〜!」と弾むような気持ちでいました。

ここからはセクションごとにWakuiro的な見所も入れつつご紹介していきますね!


人類が古来から、見上げ続けた宇宙はどんなだったんだろう?

はるか昔から人間が宇宙をどんな風に見てきたかというという事を、いくつかの「曼荼羅画」を通して、深く掘り下げていきます。

目の前に展開される、人類の宇宙観を観て私が思った事は根本的に宇宙に対して、考えている事は昔も今もあまり変わらなくて、繋がっているという事です。

曼荼羅とはイコール宇宙を表しており、密教の教えを絵画的に表現したのが曼荼羅と言われています。

曼荼羅画の真ん中には大日如来が描かれており、教えがくまなく世界に広がっていく様を表していて、9つの宇宙、即ち多元宇宙(宇宙は1つではなく、沢山あるという意味)へと伸びていく様子を表しています。

日本最古のSF小説ともいえる「竹取物語」よく知られている物語でかぐや姫が大きくなって、月に帰るというお話。

その「竹取物語」の絵巻も展示してあります。

竹取物語絵巻

竹取物語絵巻



このかぐや姫が宇宙人っぽいと思っていたのは、何も私だけではないでしょう。

月の民の姫君=宇宙人ともいえるかぐや姫。

8月の満月の夜に月の都に帰ってしまうという日本最古のお話し、いやはや何とも浪漫を感じますね〜!

幼い頃からお話しを読んで知っていたかぐや姫が、実は宇宙人?この「竹取物語」が書かれた時代ってそもそも宇宙とかいう概念や事実が無いでしょう?

科学だって発展していない時代なのに、もうこれはこの時代から宇宙人が実際に居て、遭遇した方が後世に伝えたくて残したものに違いない!

もう私の中の宇宙人は居るだろうという思いに更に火が着いた瞬間でした。

だってこの広い宇宙、私達、地球人のためだけにあるなんて、そんな傲慢な考えったらありませんよ、もっと高度な文明を持っている宇宙人達は地球人を見て、笑っているのかもしれませんね!


宇宙という時空間を表した現代美術の数々

セクション2に入るとブラックホールや宇宙という時空間を表現した現代美術作品が展示されていました。

昔に比べると宇宙についてわかっていることも多いですが、実際に見たことがない世界なので、色々その辺りの時空間の事などを考えていると、もうよく分からなくて、凡人の私などは理解不能に陥ります…。

そしてこのセクションに入り、圧倒的な存在感を醸し出すのはビョーン・ダーレム氏の作品。

ビョーン・ダーレム氏 《ブラックホール(M-領域)》

ビョーン・ダーレム氏
《ブラックホール(M-領域)》



黒いサークルはブラックホールを表し、その周りにある何層にも重なりあったサークルは「多次元宇宙論」を表現しているとのこと。

パラレルワールドを可視化しているようで不思議な感覚にとらわれますが、近くでよく見てみると、作品の素材は素朴なものばかり。

はるか遠い宇宙を、ごく身近なもので表現している個性的な作品はぜひ近くで見ていただきたいです。

また、このセクションに飾られていた森万里子さんの作品のキャプチャには「宇宙というものは古代から連綿と受け繋がれている曼荼羅と同じ事を言っている」とありましたが、私も同感です。

宇宙というものは科学的にどんどん証明されて来ているのですが、その先に行くと、もう科学や割り切れる知識などでは解明できない所まで来ていると思うのです、だって果てが無くて、広がり続けているって意味分かりますか?

もう言葉や化学では割り切れないものしか感じないんですよね、私は占星術なども好きなのですが、この美術展では占星術の事も取り上げていました。やはり星の動きや宇宙なんかに興味が行く人達というのは、昔から同じような感じなのでしょうか?


本当に宇宙人はいるのか?という問い、人間がサイボーグ化する可能性を示した作品も

セクション3ではワクワクが止まらない「隕石」や「化石」日本の「UFO伝説」ななどの展示が並びます。

宇宙から落ちてきた隕石、それにはどんな生物がくっついているのでしょうか。
また何億年も埋もれていた化石からは、それが生きていたという歴史を感じたら色々な想像が止まりません。

また、江戸時代にあった、日本のUFO伝説には驚かされました。
茨城県大洗町沖の太平洋に突然「丼?」のような船が現れたとか…。

その中には箱を持った女性が入っており、その箱を女性から取り上げようとしても決して手放さない。
仕方なく、また船に乗せて海に流した…。

ざっくりと言えばこのようなお話ですが、何ともシュール!

箱の中身は気になるわ、宇宙船?が丼にしか見えない。
こういった、都市伝説的な言い伝えは心が躍りますね。

このシュールな絵は実際に会場で見ていただきたい展示品です。

そして後半にはシルバーに輝くナイスバディな「セクシーロボット」がお出迎えしてくれます。

空山 基 氏 《セクシーロボット》

空山 基 氏
《セクシーロボット》



覚えている方もいると思いますが、犬のロボット、AIBO(アイボ)をデザインしたのが空山基氏です。
この立体作品「セクシーロボット」のデザインも空山氏が手がけています。

遺伝子操作による、身体の改良や身体のサイボーグ化の可能性を示唆している作品。
夢がある反面、その完璧で無機質な様子は少し恐ろしさも感じた作品でした。

話は少しそれますが、日本人は最近、ノーベル賞を受賞したりと凄いですね、国土は狭いのに天才がいっぱい居ると私は思っています。

この作品を見て空山基さんもそんな天才の1人に違いないと、おこがましくも確信致しました。


宇宙へ旅行で行くまでの時代になった今とこれから

筆者が注目したのは、月面のクレーターに五線譜をかぶせて、クレーターの位置通りの音符を配した楽曲を聞いたのですが、本当に美しいハーモニーで、不協和音というものが全く無いんですね、これにはびっくりしました。

もう宇宙というものが全ての調和のうえに成り立っているんだという事を理屈ではなくハートで感じました。

そしてもう一つ、必ず見ていただいのが、コンスタンチン・ツィオルコフスキー氏の手稿。

コンスタンチン・ツィオルコフスキー 氏 手稿(『宇宙旅行アルバム』より)

コンスタンチン・ツィオルコフスキー 氏
手稿(『宇宙旅行アルバム』より)



私もここではじめって知ったのですが、コンスタンチン・ツィオルコフスキー氏は、ロシア人科学者であり、「宇宙旅行の父」と呼ばれています。

彼は1935年公開のソ連時代のSF映画「宇宙旅行」の科学的アドバイザーをしましたが、この時代はまだ宇宙旅行など無かった時代。

この手稿には実際の宇宙旅行がどのように行われるか、予言していたかのように如実にイラストが描かれています。

ロシア人の方から言わせると、この展示会にこのような貴重なものがあるのに驚く!と言われるほどの作品だそうです。


最後に、チームラボによるインタラクティブな新作インスタレーションは必見です。

チームラボとは、様々な分野のスペシャリスト達が作っているクリエイティブ集団で、アートとテクノロジーを融合させた先鋭的な作品作りで注目を集めているグループ。

この美術展では「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく – Light in Space」という現代詩のようなタイトルのインスタレーションを発表

真っ暗な展示室に入った途端、繰り広げられる宇宙遊泳しているような体感覚。しっかり立っていないとフラフラと倒れてしまいそうです。

目を見張る宇宙感覚を是非体感して欲しいチームラボ作品です。

チームラボ 《追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく - Light in Space》

チームラボ
《追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく – Light in Space》




宇宙的観点から、自分達を見てみると、あまりにも小さくて、ささいな事はどうでも良くなる気がするものですよね。

私はこんなに宇宙は広くて、宇宙人と交渉していく時代が迫っているかもしれないのに、宇宙と比べるとこんなに小さな星、地球では何故、同じ地球人同士なのに戦争は無くならないのか?という事を強く感じました。

それ位に宇宙は広大で果てしなく、人間の個人のエゴというものがあまりにもちっぽけに感じたからです。

最近は目を覆いたくなるような各国の諍いのニュースが流れていますが、この美術展を観て何故だか、本当に1地球人として「地球よ平和であれ。」と強く思いました。

何を感じるかは個人個人によって違うと思いますが、今年は是非、森美術館で宇宙というものを感じてみてくださいね。

I hope peace!

「宇宙と芸術展」
http://www.mori.art.museum/contents/universe_art/





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ライタープロフィール

宮万紀子
アパレル業界に勤務した後、ファッションスタイリストに転身。
タレントのテレビ出演時のスタイリングや広告、CMのスタイリングを数多く手掛ける。
現在、フリーランスのスタイリスト&ライターとして活躍中。
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