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KissBee山口瑠璃 特別コラム 第2回『人類細身計画』

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9月だというのに真夏日が続いている。

こうも毎日暑いと、ペラペラとした薄手の服を着てしまうものである。

秋の始まりとは思えない、足を出し、腕を出し、他にも肩やお腹など出せるところを全て出したファッションをしている若者もまだ多く見られる。

男の人はどこに目の焦点を合わせて歩いているのだろうか?と考える。

そんな中、街を歩く女子高生A子は、何を見て歩いているだろう。

そう、女性達の体格である。

至るところを出して街を歩く女性達の体型に、つい目がいってしまう。

男の人は余計そうなのだろう。

そして、A子は周りの人を見ながらも、自分自身を見ることは欠かさない。

少々申し訳ない話になるが、街ゆく女性がみすぼらしい姿で歩いていると、一言物申したい気持ちになってくるものである。

他人から見られて大丈夫な体型だろうか。

男の人はどこを見ているのであろうか。

まっすぐ立っているときは良くても、体を曲げたときはどこに皺が寄るのであろうか。

そして、薄手の服を着たり出せるところを出して恥ずかしくないのか。

どうしても気になってしまうのである。

そんな私が毎年のように考えている計画がある。

その名も「人類細身化計画」である。

世の中に物申したい人が多くいる中で、人類全ての人が細く美しい体を手に入れることができたら、視界が明るくなるに違いない。

などと考えていたが、全ての人が細身になることは永遠にできないので、この計画は必ず失敗に終わる。

そもそも私は細身の人が美しいと勝手に断言しているが、その前提が正しいわけがないのだから、この計画が成功するわけがない。

だがせめてA子だけでも美しい体を目指せば、街を歩いていても、自身の心を安心させることができる。

そう、A子には「人類細身化計画」が必要なのである。

そう考え続けて4年目になり、今年の夏も過ぎていく。

今年こそ、この計画を実行させるときであるのだが…。

ただ、そもそも、これは夏になる前から行動するべき計画なのではないか?

薄着の季節になってから痩せようなどという安易な発想で動く人間に、こんな高尚な計画が実行できるわけがない。

夏になる前に計画的に痩せる努力をしなければ、永久に痩せることはできないのである。

よって、夏が終わりを迎え、秋の始まりが近づいた頃になってから気づいているようでは手遅れなのだ。

などと考えて時が過ぎていく。

綺麗な体型を目指すのはやはりそう簡単ではない。

綺麗な体系は綺麗な心に宿る。

なるほど。

やはり私には少し難しいのかもしれない。

少しだけ……。

そう考えると悲しくなるが、その分自分に過度な負担をかけることなく、のびのび生きているようにも感じて、そんな生き方もいいじゃないかと甘えの口実を探し続けるのだ。

また来年改めて計画を立て、当たり前のように失敗に終わるのだろう。そしてまたその次の年も。

そうやって自分を慰めなければならない。

そうでなければ薄着で、出すところを出して街を歩けない。

いや本当は歩いてよいのか。

男の人も、「のびのび生きている人」というようにポジティブに解釈してくれるはずだ。
そのように思うしかない。

失敗に慣れるのは怖いが、一番怖いのはこの計画を立てる必要性を感じなくなった時だ。

その日まで、計画の失敗という満足に浸り続けよう。

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ライタープロフィール

山口瑠璃
女子中高生から圧倒的な支持を集める清純派美少女ユニットKissBeeから、高校三年生にして文豪少女の呼び声が高い山口瑠璃が登場。
オリコン一位、ZEPPTOKYOでのワンマンライブの大成功、地上波冠番組のスタートと、飛ぶ鳥を落とす勢いのKissBeeの中で彼女は何を考え、世間をどう見ているのか。
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