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秘湯!?「温泉津」ってなんて読むか知ってますか?温泉の知られざる魅力!フロコミュニケーションとは。

「温泉津」の正しい読み方は「ゆのつ」です。

ちなみに、温泉津温泉と書いて、「ゆのつおんせん」です。

ここは、島根県の大田市温泉津町という地名。
馴染みない場所だとは思いますが、実は『石見銀山遺跡とその文化的景観』の一部として世界遺産に登録されています。

今回ご紹介したいのは、地名の読み方ではなく、温泉の知らない世界をぜひ知っていただきたいのです。

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温泉津町は、普段の温泉から連想する疲労回復や、観光をしに行くところではなく「湯治」を目的に来ている人が集まる地です。

湯治(とうじ)とは…
【温泉地に長期間(少なくとも一週間以上)滞留して特定の疾病の温泉療養を行う行為である】
参考:Wikipedia


一言で表すと、「病院へ行かずに温泉で治そうぜ」的な風習です。
歴史としてはかなり古く、医療技術が発達していなかった時代から行われていました。さすが、温泉大国の日本。

今でこそ、医療は大幅に進歩しているため温泉で長い時間浸からなくても、治療できてしまいます。
それでも、今もなお日本各地に湯治場は存在しています。

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さて、話は戻り、島根県に存在する温泉津。
ネットで探して、湯治場が出てくるのは東北か九州ばかり。

その中寂しくぽつんと中国地方に位置する温泉津。
いや、寂しくあるからこそ、中国・近畿地方に住んでいる人がここ温泉津にごった返しに違いない!(一部世界遺産に登録されてるし)

隠された理由があるかもしれない!
特別、持病があるわけではないが、きっと何かがある!

というわけで、貧乏旅行、夜行バスで揺られること12時間。
長時間座りっぱなしのお尻をさすりながらいざ温泉津駅に到着。

「おお、歓迎されている!」

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迎合の言葉が書かれた看板を見て胸に期待を踊らせます。

さぞかし賑わっているのだろうと期待し、ひとまず手配した宿へ向かいます。


…あれ。



……あれれ。



……あれれれ?


「人いない!」

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行った日にちが平日だったから、というのは多少あるかもしれませんがそれにしても人とすれ違わない!
本当に人が住んでいるのかと疑うくらい、地元住民もいない。
(本当にここは世界遺産登録の場所なのか)
と、頭を抱えながら宿へつき、目的の湯治場へ。

東北・九州地方であれば同じ県内でも5、6つはあるのにも関わらずここ島根は調べてみると、たったの2つ。もちろん、どちらも入りました。
島根県の奥地に位置する湯治場はとにかく「熱かった」です。
私自身は、割と長風呂できる人ですが温度に慣れるだけでも数分かかりました。

そしていざ、温泉に浸かっているときは
「これが治癒力溢れるお湯かー!」と心の中で叫びながら、堪えていました。笑

しかし、そうやっているのは自分だけ。
他に入りに来ている人は、平然としているのです。

周りを見ると、おじいちゃん世代の人たちが多く湯治の歴史を物語っているようでした。
実際に声をかけてみると、地元住民の方でもう50年近く入り続けているとか。

同じ空間に6人がいましたがそのうち4人が地元住民。
筆者ともう1人が県外(山口県)から来た男性。
話を訊くまでもなく、彼らの元気の秘訣がすぐにわかりました。
それは温泉内で交わされるコミュニケーションつまり、「フロコミュニケーション」こそが湯治の力ではないかとも思えました。

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生まれたばかりのときと同じ格好ですが、赤ちゃんと違いこれまでの人生経験は人様々。
裸の付き合いだからこそ語れる場所が、ここにはある、そう感じました。
茹だることを知らないのか、何分も何十分も話し込んでいるのです。

物見遊山的にくる温泉施設とは違い一つの空間にいる人同士が、癒えのためにくるという共通の意識から成る文化だと捉えました。
医療が発達したとはいえ、コミュニケーションのあり方は今も昔も変わらないのでしょう。

ちなみに、山口県から来た男性はすでに一ヶ月くらい滞在しているのだとか。

一ヶ月とは言わずとも、短中期的に、都心の喧騒から抜け出して観光名所の温泉地ではなく、ぜひ湯治場へ行ってみては?
疾病はなくても、心の病も癒してくれるかもしれません。




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ライタープロフィール

築地隆佑

小説家を志す平成元年ボーイ。

思い立ったが吉日、をモットーに日々奮闘中。

好きなことは幅広くダイビング・映画・読書・旅行・カメラ・バイク・ダンス等様々。


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